臓器移植センター
> 診療案内 > 臓器移植センター臓器移植センターでは慢性疾患で他の治療方法を探すことができない色々な臓器の末期患者が新しい人生を探せるようにするために臓器移植手術を施行しています。1989年腎臓移植を、1999年肝移植を始め、2010年現在まで300例以上の腎臓移植、50件余りの肝移植を施行しました。
また、1998年度から脳死者管理を始め、2005年脳死判定対象者管理専門機関に指定され、積極的な脳死者管理による脳死臓器の寄贈および移植の活性化に先立っています。
目標
>臓器移植センターは水準の高い手術および診療を通じて、慢性疾患者の治療に積極的に努力しています。また、臓器寄贈文化の拡散のために広報および教育を実施して、院内または地域病院内で発生した潜在脳死者の脳死判定および脳死者管理を通じて、脳死臓器寄贈の活性化のために努力します。
組織
臓器移植センターは肝臓移植チーム、腎臓移植チーム、角膜移植チームなどの移植チームと共同研究チーム、協力チーム、臓器移植コーディネーターなどを置いて診療・研究など臓器移植の活性化を図っています。
活動領域
臓器移植関連政策および計画樹立、情報収集および提供、臓器寄贈登録者および臓器移植待機者登録管理、生体臓器移植に必要な承認、臓器移植と関連した倫理的、法的、社会的問題の審議調整、脳死判定および脳死臓器の寄贈、臓器移植広報活動などの業務を遂行しています。
センターのご案内
所長:イ・シク教授(心臓内科)
診療科
- 肝胆膵移植外科:ユ・ヒチョル教授、ヤン・ジェド教授、ファン・ホンピル教授
- 腎臓内科:パク・ソングァン教授、イ・シク教授
臓器移植コーディネーター(専門看護師):ソン・スク、イ・ソンミョン
電話:063) 250-2232
位置:救急医療センター新館3階
臓器提供
北大学校病院は1998年から脳死者の管理および脳死者の臓器提供の活性化のために積極的に努力してきました。2016年末現在まで計190人を超える脳死者が全北大学校病院で脳死臓器を提供し、彼らの崇高な犠牲によって多くの恩恵者たちが新しい人生を生きることになりました。全北大学校病院は地域内の病院で潜在脳死者が発生した場合、本院の臓器移植センターに連絡できるように連絡体系を構築し、臓器提供を希望する患者と家族の意思が守られるよう最善の努力を尽くしています。
また、全北大学校病院臓器移植センターは移植手術の実績および手術結果においても、忠清・湖南地域の病院の中で最高水準を維持しています。腎臓移植は1989年から始まり、460件余りを施行し、1999年に初めて施行した肝臓移植は2005年から本格的に施行して2018年10月現在まで約100件の手術が行われました。そして、2014年9月には道内の医療機関で初めて血液型不適合、腎臓移植手術を施行しました。
2005年からは脳死判定対象者管理専門機関に指定され、積極的に活動を行った結果、2009年には臓器提供と移植の活性化に貢献した功労が認められ、保健福祉部長官表彰状が授与され、2012年にも脳死提供者の発掘と提供文化の拡散に貢献した功労が認められ、保健福祉部長官表彰を受けました。
全北大学校病院の脳死者臓器提供状況(表)
期間 | 脳死 提供者 (管理) |
移植された臓器 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
計 | 腎臓 | 肝臓 | 膵臓 | 心臓 | 肺 | 小腸 | 角膜 | ||
1998 | 4(4) | 21 | 8 | 4 | 1 | 8 | |||
1999 | 8(8) | 31 | 16 | 3 | 12 | ||||
2000 | 2(2) | 7 | 4 | 1 | 2 | ||||
2001 | 2(2) | 9 | 4 | 1 | 4 | ||||
2002 | 2(2) | 10 | 4 | 2 | 4 | ||||
2005 | 2(2) | 10 | 4 | 1 | 1 | 4 | |||
2006 | 8(12) | 26 | 13 | 7 | 6 | ||||
2007 | 8(8) | 40 | 16 | 8 | 2 | 5 | 9 | ||
2008 | 18(19) | 71 | 30 | 16 | 4 | 21 | |||
2009 | 21(24) | 84 | 35 | 18 | 1 | 5 | 1 | 1 | 23 |
2010 | 17(23) | 73 | 34 | 17 | 1 | 4 | 1 | 0 | 16 |
2011 | 15(16) | 68 | 26 | 12 | 1 | 7 | 2 | 0 | 20 |
2012 | 20(21) | 71 | 40 | 15 | 1 | 4 | 2 | 0 | 9 |
2013 | 11(11) | 32 | 20 | 9 | 0 | 5 | 3 | 0 | 3 |
2014 | 15(16) | 53 | 30 | 15 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 |
2015 | 11(12) | 33 | 16 | 10 | 0 | 2 | 4 | ||
2016 | 14(14) | 56 | 25 | 10 | 1 | 5 | 0 | 0 | 15 |
2017 | 10(10) | 31 | 18 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
2018 | 4(4) | 15 | 8 | 4 | 2 | 1 | |||
Total | 188 (206) |
745 | 351 | 159 | 8 | 49 | 12 | 1 | 165 |
臓器移植センターで担当する業務
- 臓器提供および移植に関する情報の収集および提供
- 脳死および事後臓器提供相談および登録
- 脳死判定および脳死者の管理
- 臓器別移植待機者の相談および登録、管理
- 生体臓器移植の相談および承認手続の準備
- 臓器移植に関する倫理的、社会的、法的、行政的問題の調整
- 臓器提供に関する広報活動
- 他病院および移植に関する団体と協力
- 移植後の移植患者の管理および教育
臓器提供には生体臓器提供、脳死時の臓器提供、死後提供などがあります。
- 生体臓器提供 : 腎臓、部分肝臓提供が可能
- 脳死時の臓器提供 : 臓器の機能により提供が可能(腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓、膵島、小腸、角膜、組織など)
- 死後提供 : 眼球、心臓弁膜、骨などの組織提供(※死後の遺体提供は医科大学解剖学教室に問い合わせ)
臓器提供希望登録
今後脳死状態に陥ったとき、臓器提供をすると事前に誓約することを臓器提供希望登録といいます。提供希望登録は成人の場合、本人の提供意思さえあれば可能で、臓器提供希望登録申請書を作成した後、本人が直接署名し、個人情報の収集・活用同意書に署名することで登録できます。ただし、20歳未満の未成年者である場合、登録申請書上に両親など法定代理人の同意が必要で、法定代理人であることを確認できる証憑書類(住民登録謄本、戸籍謄本など)を添付しなければなりません。臓器提供希望登録申請の際、国立臓器移植センターから提供希望カードを郵送します。
- 本院臓器移植センターを訪問して直接申請書を作成
- 臓器提供希望登録申請書をダウンロードして作成し、郵便またはFAXで送付
- 住所:〒54907 全羅北道全州市徳津区乾止路20 全北大学校病院救急医療センター新館3階 臓器移植センター
- FAX:063) 250-2460
- インターネットで国立臓器移植センターに接続して登録(http://www.konos.go.kr)
生体臓器提供
生体移植手術を行うためには、診療科で移植手術に関する医師相談の後、臓器移植センターを訪問してコーディネーターに手続の説明を聞き、該当診療科で検査を通じて提供の可否を確認しなければなりません。検査の結果、手術が可能な場合、必ず移植承認のための書類および社会福祉士純粋性評価相談を通じてKONOS(国立臓器移植管理センター)の手術承認を受けなければなりません。非血縁生体間臓器移植の場合、関係確認のための別途の書類および手続が追加要求されることがあります。
脳死者の臓器提供
脳死とは、脳がある疾患や外傷によってその機能が障害となり、すべての能力が失われて意識を失い、昏睡状態に陥って自ら呼吸ができず、人工呼吸器を活用して脈拍、体温、呼吸、血圧を一時的に維持することはできますが、どんな治療をしても到底回復できない不可逆的な状態を指します。数日ないし長くて2週間以内に腎臓、肝臓、膵臓などいくつかの臓器が機能を失って心臓が停止し、結局心臓死に陥ることになります。
外観上似たように見える植物人間の状態は、脳組織が広範囲に損傷を受け、大脳機能が停止したとしても、生命の中枢を担う脳幹が生きている状態で、人工呼吸器がなくても自発的な呼吸が可能です。植物人間の状態では自ら目を開けたり、声を出したりすることができ、刺激を与えたときは少しずつ手足を動かすこともできます。植物人間の状態は脳死状態と異なり、数ヶ月または数年後に回復の可能性がある生きている状態であり、臓器提供は絶対に行われません。
2000年2月から脳死は死亡と認められており、状態が悪化する前に臓器を提供することができます。提供できる臓器は心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、眼球、骨、組織などです。脳死時の臓器提供は慢性疾患で苦しむ患者に新しい人生の機会を与えることができる尊いことです。
潜在脳死者と推定される患者および保護者が脳死臓器提供を希望する場合、当院の臓器移植センターに申請すれば、患者の状態を把握し、法的優先順位の保護者の同意を得て本院の集中治療室に移送し、法律に則って脳死判定および脳死者の管理手続を踏んで臓器を提供することができます。